デザイナーでもあり、「LONG LIFE DESIGN」活動家のナガオカケンメイさんがプロデュースするカフェ利用としても大人気の『d47食堂』に行ってきました。
『d47食堂』は昔からある47都道府県の美味しい晩御飯が食べられるだけでなく、“昔からある大切なもの”を思い出し、気づかせてくれるカフェでした。それではご紹介いたします。
目次
『d47食堂』 って?47都道府県の故郷の味が楽しめるカフェ
喫茶店写真家の川口葉子さんの書籍「東京カフェ散歩」の『d47食堂』の特集ページを読んでいたとき筆者は渋谷に。
読み終わったあと早速、今行かなきゃいつ行くんだという気持ちになり『d47食堂』のお店がある渋谷ヒカリエへ向かいました。
『d47食堂』は、日本の47都道府県の旅を切り取るガイドブック「d design travel」の編集部が作った食堂なんだとか。都道府県の名物や食材から作る美味しい「◯◯県定食」を発信しているのが大人気の秘訣。これらは取材先で知ったものばかりで、本格的な食材と地域の魅力を私たちに届けてくれる食堂なんです!
『d47食堂』の名前の由来とは?
『d47食堂』に行きたい!と思った理由は、まず名前がかっこよく、面白いなと。意味を一応調べてみましたが予想通りでd47のdはデザイン、47は47都道府県のことなんだそう。
「d design travel」の発行人でプロデュースしたナガオカケンメイさんという方は、18歳からデザイナーをやっていたそうですが…
よく見る47都道府県という言葉の47にd、そして食堂を付けただけなのに、かっこよすぎる定食名を作り上げる、頭の回転の良さを筆者にも分けて欲しい!!!!
d47のdはデザイン、47は47都道府県を指す。「日本の個性は47通りある」という考えの下、展示や販売、飲食を通して、47都道府県「らしさ」を再発見できる場をつくった。
引用:注目の渋谷ヒカリエ8階は47都道府県を再発見できる場所
店内には“編集部が選んだ美味しいもの”がずらり!
店内には見きれないくらいの地域の名産品や特産品、お酒やだしに加えてお菓子など、編集部が選んだ“美味しいもの”が一挙に展示。見るだけでなく、手にとることができ、ワクワクしながら見ることができる空間に。
販売されているものは食べ物だけでなく、食器などのキッチングッズもラインナップ。
筆者はテーブルウェアといったらダイソーやニトリなどで購入。なかなか昔から大切にされて、愛されてきた食器を近くで見る機会がなかったので凄く新鮮な気持ちになりました。
こちらの棚はお酒のよう。こんな風に並べるだけで、美しいインテリア化。必見ですよ。
入り口近くには、おかきや胡麻油も発見。どれも本当に美味しそう。全部味わってみたいという欲が出て、ここはとても危険な棚でした!(笑)
幸田商店の「べにはるか」や「いずみ」という干し芋も陳列。これらは凄く甘くて美味しいと言われる干し芋たち…。
「d design travel」の編集部の方々はセンスが良すぎるだけでなく、味覚もずば抜けているんだろうな…と思わされるラインナップです。
筆者が1番気になったのは“だし”。だしを変えるだけで、いつものお料理の味がぐっとUPすることを知って、だしはなるべく良い物を…と思っています。こちらの棚には、そんな美味しいを叶える“だし”がより取り見取り…。よだれがたれそうでした…。
こちらの棚で気になったのは味噌です。石橋麹屋の伝統仕込みの手作り麹味噌…。美味しそう…、筆者は味噌も大好きなんです。
今はスーパーのものですが、無添加味噌をいろいろ漁っている最中。今度こちらにも手を出してみたいですね。どんな味なのか……気になる!!!
木桶仕込み復活プロジェクトで手掛けた木桶は必見!!!
『d47食堂』の名物といったら“木桶仕込み復活プロジェクトで手掛けた木桶”。こちらの木桶をやっと見ることができました。
余談ですが、なんでも木桶を使って作る醤油は今では激減。ですが、逆に魅了され、木桶で醤油作りに挑戦する方々が増えているんだとか。
大桶を製造する桶屋も1社のみとなり、木桶文化がなくなるぎりぎりのタイミングなのですが、ここにきて木桶が注目されています。特に若手の醸造家が木桶に魅了され、各地で新桶がつくられ、桶仕込みを再開する蔵元が増えています。
引用: 木桶とは
木桶で発酵調味料を作る文化は、まさにナガオカケンメイさんが発信する「LONG LIFE DESIGN」ですね。凄く深く、素敵な文化です。
店内は洗練された落ち着いた空間
渋谷を一望できる空間に作られた『d47食堂』。
美味しいし、景色もいいし、文句なしです。ちょっと渋谷に行ったときはもちろんですが、特別な日に凄くおすすめの食堂だと思いました。
長崎定食 松浦港のアジフライ(1,880円)
長崎県松浦市は“あじの水揚げ量が日本一”!!!そんな、松浦市の味を楽しむなら、やっぱりアジフライ定食が◎。
そこでGI値が高いため、家では作ることがない揚げ物、アジフライ定食を『d47食堂』で頂くことに決定!
自家製タルタルソースを添えた長崎県産アジのフライ。ゆで干し大根の煮物の小鉢。
引用:4月・5月のメニュー(4月21日〜)
レタスやトマトがのって彩り最高!味はさくっとした食感とともに、まろやかで濃厚なタルタルソースが絡まると、もう食べるのが辞められない!箸が進む!進む!!!
そして、こってりとした揚げ物もフレッシュなレモンをかければさっぱりと頂けるのがうれしい1品でした。
もちろんシンプルに塩だけでも美味しい!!!!久しぶりに揚げ物をがぶりと完食。とても美味しかったです。
副菜はゆで干し大根の煮物の小鉢
ジューシーでサクッとしたアジフライの副菜には、優しい甘さのゆで干し大根の煮物の小鉢。大きめに切られたゆで干し大根は食べ応え満点。
こちらは食欲そそるアジフライと違って、気持ちが落ち着く副菜で、バランスがGOODな定食だと思いました。
愛知定食 味噌カツ丼(1,980円)
今回はがっつり食べたい!ということで、こちらもGI値が高いけど…我慢できずに、がつんとカツがのった愛知定食の味噌カツ丼も注文。副菜には白たまりのお浸し、酢味噌和え、味噌汁、ちょっとしたおやつに生せんべいも。
八丁味噌と三河みりんの味噌ダレのカツ丼、白たまりのお浸し、酢味噌和え、生せんべい。
引用:d47食堂のメニュー2022年4月1日~6月上旬
カツの衣はサクッとして、中はしっとりジューシー!甘じょっぱい味噌とのコラボレーションがやみつきな1品でした。こちらも食べるのが止まらない!
散歩をすると実はいつもカツ丼が食べたい!と思っていたのですが…土日のどちらかはなんだかんだとスイーツを堪能しているので無理だ…と!
なので、久しぶりにこんなに美味しいカツ丼を食べることができました。とくに味噌カツと言われるだけあって、味噌のクオリティが高く、『d47 食堂』に行って本当に良かったです。
ニンジン×大根×ゴボウのぬか漬け
こちらはぬか漬け。ニンジン、大根は筆者も漬物にしていましたが、ゴボウも?!!!
はじめてゴボウのぬか漬けを食べましたが、これは感動!これは我が家でもトライしてみたいと思いました。ちなみに筆者が使っている、ぬか漬けは「みたけ 発酵ぬかどこ」になります。
パッケージのまま保管できて、1週間に1回だけかき回すだけでOKがうれしいことでリピ。
ケールの白たまりのお浸し
こちらは確かケールのお浸しなのですが、なんでもしろたまりが使われているんだとか。白たまりは醤油と思いきや、醤油でもない調味料…。
奥深く、上品な甘さが口の中いっぱいに広がりました。こういうのを食べられるって本当に幸せなことだと痛感する味ですね。
消費者庁が定める醤油の品質表示基準で必須の原料=「大豆」を入れるのをやめてしまったのです。
引用:究極の白醤油「しろたまり」で、“おいしい”の幅がもっと広がる!
おひたしの材料はたぶん昆布。酢の酸味がおだやかに効く、昔ながらの味わいの副菜。食事中のアクセントにおすすめです。
おやつの生せんべい
なかなか食べる機会のない生せんべいは、愛知県知多半島の特産銘菓なんだとか。
もちもちっとした口当たりがやみつきに。黒砂糖の独特な甘さで心をなごませることができました。食後のデザートにぴったりの1品。
美味しいだけじゃない!懐古にどっぷり浸れる『d47食堂』はぜひ、行ってほしい定食屋カフェ
今まで新しいものばかり気になっていた筆者ですが、古いものもじゅうぶん使える!という時代に突入。そんなことを『d47食堂』に行くことで再認識できました。
今度は主人と夜の渋谷の景色が見られる時間帯に行ってみたいと思ってます。
『d47食堂』アクセス
公式HP: http://www.hikarie8.com/d47shokudo/menu/2022/04/441.shtml
場所:〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階
営業時間:
▪︎月・火・木
11:30〜20:00(食事 LO.19:00、ドリンク LO.19:30)
▪︎ 金・土・祝日前日
11:30〜21:00(食事・ドリンク LO.20:00)
▪︎日
9:00〜11:00 / 11:30〜20:00(食事 LO.19:00、ドリンク LO.19:30)
定休日: 水曜定休
TEL: 03-6427-230